夜になり駅前のレストランで食事をして部屋に戻ると、

 

 

 

 

ふとこのまま何日も彼女の部屋に滞在するのは

 

 

 

 

本来の目的と違うような気がしてきたのと、

 

 

 

 

今日見たところでシンガポールはもう充分かなと思い、

 

 

 

 

明日は仕事という彼女に今までのお礼を言い、

 

 

 

 

明日にはマレーシアに向かうことにした。

 

 

 

 

翌日起きると彼女はすでに仕事に行ったようで、

 

 

 

 

私は荷物をまとめて駅に向かった。

 

 

 

 

ラベンダー駅で降りると国境を越えるバスがあり、

 

 

 

 

マレーシア行きのチケットを買って乗り込んだ。

 

 

 

 

シンガポールのイミグレーション前で降りて出国スタンプを押してもらい、

 

 

 

 

歩いて橋を渡り国境を越えるのだ。

 

 

 

 

数メートル先にあるマレーシア側のイミグレーションでスタンプを押してもらい、

 

 

 

 

バスに乗って無事に入国をした。

 

 

 

 

それまでクッキリとした道路の白線であったが、

 

 

 

 

マレーシアに入ったら所々ハゲかかった薄い白線に変わったのには驚いた。

 

 

 

 

国力の差がこういうところに出るようである。

 

 

 

 

それと入国した途端にバイクの台数が異様に増えたようだ。

 

 

 

 

シンガポールでは国内で登録していい車の制限があるようで、

 

 

 

 

バイクも台数制限があるという。

 

 

 

 

バスで走ること約5分。

 

 

 

 

ジョホール・バルのバスターミナルに到着した。

 

 

 

 

周りの女性は全てがムスリムになったようだ。

 

 

 

 

ここマレーシアはイスラム教が国教となるため中華系の女性もいるにはいるが、

 

 

 

 

シンガポールとは比率が逆転しているようである。

 

 

 

 

ジョホール・バルのバスターミナルは長距離バスが何台も停まる施設であった。

 

 

 

 

建物の中では食事や飲み物が食べたり買えるようになっている。

 

 

 

 

公共施設といえるこの場所で私はトイレに行ったのだが、

 

 

 

 

係員が入り口のところにおり、利用料として150セント支払えという。

 

 

 

 

何て人の足元を見た商売だ。

 

 

 

 

生理現象に金を払えという。

 

 

 

 

発展途上国のしたたかさだ。

 

 

 

 

用を済ませた私はチケット売り場に行くと、

 

 

 

 

私の目指すメルシンまで行くバスは2時間後だという。

 

 

 

 

だいぶ待つことになるが仕方がない。

 

 

 

 

私は外のベンチに座り、時間を潰すことにした。